火消しの風が吹き荒ぶ
OZ-00MS2B トールギスⅢ
OVA及び劇場版に登場するトールギス3号機はMG同様プレミアムバンダイ限定。1号機よりも人気がありそうなものですが
3号機なのに形式番号が2Bなのは、トレーズがトールギスⅡと同時期に開発を進めていた、言わば双子の片割れだからなのだとか
外装はグロス成形と普通のプラが入り混じっているので艶の統一がとても面倒
リアリスティックデカールは離れている2か所を凹凸面を無視して余白でつなぎ合わせた雑な形状のものが多かったためほとんど使用していません
ガンダムから離れたんだか近付いたんだか微妙な構成の頭部。バイザーは無色クリアパーツをシールで覆い隠すいつもの構造です。クリアグリーンで塗ってはみたものの、光が通らないので真っ黒になってしまいました
マスクの下にはリーオーの顔が隠されています。マスクの接続軸が後頭部だけのため、トサカを持って頭を動かそうとするとマスクがズレるのが難点
リデコ元のトールギスが『敗者たちの栄光』版デザインのため、肩アーマーから生えていたスーパーバーニアは脇の下から伸びるアームで接続されています
肩を回すと一緒にバーニアも回ってしまう欠陥構造が解消されたのですが、果たしてこんな細いアームでバーニアの推力に耐えられるのでしょうか…
スーパーバーニアは設定どおりに展開しますが、2度のリデコで早くも金型がヘタれたのか保持力は皆無。軸を補強しないとパカパカ開いてカッコ悪いことになります
RGでは中央にもバーニアが追加されたのですが、中がスカスカなので説得力に乏しい見た目になってしまいました
リアアーマーにもバーニアを内蔵。これも『敗者たちの栄光』で追加されたのだったか
太ももに接続されていたサイドアーマーは可動との兼ね合いなのか、腰からぶら下げる方式へ変更されています。裏面の軸で太ももにも接続できるようになってはいますが、その状態では2か所も接続されているため脚の可動が制限されるようになってしまいます
メガキャノン接続アームは6か所もの可動軸を内蔵しフレキシブルに可動するのかと思いきや、なんとメガキャノンを満足に構えることも出来ない欠陥構造です
見た目もゴチャっとしている上に可動も窮屈なこんなものより、旧HG1/144の方が余程いい仕事をしていました
メガキャノン側ほどではないにせよ、こちらも問題児のシールド接続アーム。説明書通りに組むとシールドが本体から遠く離れてしまいます
写真ではシールドに接続するパーツの組む向きを変えたり、アームを回転させたり苦労して本体に近づけていますが、今度はサーベルラックに干渉するようになってしまいました
メガキャノンは先端がスライドし最大出力モードへの変形が可能。欠陥アームを外してしまえば難なく構えることが出来ます
シールド裏面のサーベルラックは可動式。アームの可動域がイマイチなので右手で抜刀させるのは至難の業です
展開状態のヒートロッドは内蔵のリード線で若干表情を付けられます。シールド裏面には可動式のグリップも内蔵されているのですが、ビームサーベルより一回り程細いため手首で保持できないため、無意味な部品と化しています
武器を支える肩周りも緩かったので、そのうちヘタれてきそう
前述のサイドアーマーのせいで開脚にも気を使います。RGはガシガシ遊ぶキットではないとは言え、設計の不親切はそれ以前の問題に思えます
造形自体はとても気に入っているのですが
以上。正直に言わせてもらうと期待外れでした