多々買いは数だよ兄者

置き場がない 置き場がない ホントのことさ

マーズ・コンタクト

4巻はアセム編最終話から火星脱出まで




今回もオリジナル展開は抑え目に、要点整理と心情描写の追加でだいぶ印象の異なる話になっています




・特務隊の白き英雄、連邦最強の撃墜王、伝説のヒーロー、アセム・アスノ
老いには勝てず、幼いキオをガンダムに乗せざるを得ないフリットの「……アセム!! お前さえ、お前さえ生きていてくれれば!」という悲痛な叫び(それ故に、キャプテン・アッシュとして再び姿を現した時の愛憎入り乱れた感情の発露が非常に面白いのですが)
ギラーガでXラウンダー部隊を蹴散らす際の「アセムならばともかく、この程度のXラウンダーなど!」
オリバーノーツ基地司令の「アセム・アスノは死んでよかったのだ。こんな腐りきった連邦を見なくてすんだ」
等々、登場人物の中でのアセムの存在・人望がスゴイ。特にゼハートのアセム推しは読んでてこっちが恥ずかしくなってくるほど。小説だとアニメ以上に仲良しだったもんな。戦場での再会で我を忘れて「お前は父親をやっていなきゃダメじゃないか」って一発殴るつもりで突撃するってお前どれだけ…



ガンダムAGE-3
劇中でもシグマシスキャノンはフォトンブラスターキャノンの携行版だと説明されていましたが、小説版ではさらにヴェイガンの持つ電磁装甲も移送転換装甲も一切合財無力化するソリタリー・ウェーブ・リフェーザーという説明も加えられ文字通りの最終決戦兵器に
それに加えドラド・ダナジンの主砲に耐える質量装甲も有し、その気になれば単機でコロニー群を潰せるとかトンデモな化け物扱い。AGE-3ってそんなに物騒な機体だったのか…
ヴェイガン側は火星を狙撃されてはたまらないから見えざる傘でセカンドムーン始め居住区を隠蔽しているとのことですが、AGE-3の完成でより切実な問題に…



・オービタルの初登場補正
機体の周囲数十キロメートルに張り巡らされたフィールド内では自在にビームを曲げられ、もはや狙って撃つ必要もなく物陰から撃てば良いだけ。火点を特定されてもその瞬間には移動できる超スピード(むしろエンジンが強力過ぎて機体が蝕まれるレベル)に重装甲を備えたモンスターマシンに仕上がっています(ザムドラーグに捕えられたのは機体のパワーの差もあるけれど、我を忘れたゼハートの突撃でその場の全員が混乱したのが大きい)




・EXA-DB
本編では鹵獲したガンダムAGE-3のデータをもとにガンダムレギルスが建造されたという流れですが、小説版ではAGEシステムによりヴェイガンが有するEXA-DBの断片の封印が解かれ、ガンダムとEXA-DB、ギラーガのデータを組み合わせレギルスが完成したという流れに。本編では何の説明もなかったセカンドムーンの移動機能もEXA-DBの封印が解かれたことによるものだそうです





本編は相変わらずあんな感じですが、この調子なら最終巻も期待できそう