この世界に生まれた その意味を
アニメ四期放映に合わせ、レーバテインから実に4年開いて発売されたアーバレスト。レーバテインより可動範囲が拡大され、各部兵装ラックにECSの展開ギミックまで詰め込んだ意欲作なのですが、相も変わらず股間や膝の金属関節が緩く角度を保持できない残念品質。バンダイの合金玩具はこれだから信用ならない
リアビュー。腰裏の箱って何だったんでしょう
バストアップ。巻物を咥えた忍者のようなデザインもしっかり再現されています。レーバテイン同様、頭部を起こすとコクピットが露出します
このサイズならではのギミックとして脇の兵装ラックが再現されています。右側には手榴弾、左側には対戦車ダガーの収納サイズのもの(着脱可)がそれぞれ収まっています
さらに全身16ヵ所が展開することで不可視型ECSの投影レンズが露出。全身くまなく配置されているため触っていると閉じてきてしまう場所もあるのですが、ミスリルの第三世代ASの最大の特徴とも言える楽しいギミックです
ラムダ・ドライバの冷却ギミックは両肩を展開状態のものに差し替え、背中に放熱板を差し込むことで再現。放熱板は細かいモールドとメッキ処理が施されています
通常の肩アーマー(写真右側)にも放熱板の展開ギミックがありますが、放熱板が引き出せないため短く、上側の板は非メッキとなっています
台座には新たに可動式のジョイントが追加されています。レーバテイン同様に付属品を全てセットしておけるハンガーも付属しますが、相変わらず一部の武器は固定されず乗せているだけで便利とは言えず、見ていて面白いものでもないので割愛
左側頭部を交換し、チェーンガンの補給シーンを再現するセットも付属しますが、位置調整に難儀する上、台車と左腕の干渉を避けながら配置すると台座からアーバレストがずり落ちる窮屈さのため大して面白くないというのが正直なところ。この手の開発者の独りよがりなギミックは必要ないのですが…
何故かレーバテインと同じオットー・メララ『ボクサー2』76mm散弾砲が付属。アーバレストが使用するのは『ボクサー』57mm散弾砲のはずなのですが、アニメ四期でのCG化に伴い変更されたようです。ショットガンのCGモデルを二種類用意するのが面倒だったのでしょうか
縦横に連結できる弾倉が2本付属。ポンプも可動するのですが、レーバテイン同様にハンドグリップ用の持ち手が付属しないため両手持ちは不可能。究極のアーバレストが聞いて呆れる
GRAW-2単分子カッター。鞘は腰裏のマウントラッチでも保持できますが固定が甘くすっぽ抜けます
口に咥えた状態の対戦車ダガーも付属。手持ちサイズに比べるとずいぶん小さく造形されてはいるのですが、それでもなお両肩に干渉するため首の左右の可動が死にます
可動式のスタンドジョイントを使えばアクションシーンでも保持が可能ですが、足裏が滑り、股関節も緩いため安定性は悪いです
ワイヤーガンも二基付属。先端のクリップが開閉します
放熱板のメッキがいい色合いなので、リニューアル版レーバテインもこの色にして欲しかった
太ももが短いので膝立ちは苦手ですが、胴体の左右スイングをフル活用すれば辛うじて四期キービジュアルのポーズは可能です
メタルビルドもメタボ魂も立派で頑丈なスタンドが付属する割にジョイントが貧弱なので、飾るのに適さないのが最大の欠点ですね。どうせ使えないのだからいっそのことスタンドを削除してその分安くして欲しいくらいです
以上。造形とギミックだけは掛け値なしの究極なのですが…