これが疑惑のマイトガイン
1. ガイン & マイトウイング
スーパーミニプラ勇者シリーズ第4弾はマイトガイン。現時点でマイトカイザーに加えリデコの王道ブラックマイトガイン、そしてライバルロボの飛龍が内定する気合の入れようなのですが…?
ガインへの変形は脛の板を裏返す必要があります。見栄え重視用の腕があるのだから不要なひと手間とは思うのですが…
肘のヒンジが干渉するため腕の出し入れもやや面倒
脚に装着するロコモライザーの汽笛はガイン専用のため余剰パーツ。旧タカラDX版同様のちんちくりんの体系です
スーパーミニプラのことだからダグファイヤーのように合体非対応の劇中スタイルのガインが付属するのかと思いきや、そんなことはありませんでした
右手首はガインショット付きのものと交換可能。頭部は塗装済みですが、さすがに顔の造形はありませんでした
マイトウイングは主翼が二段階に折りたたまれているので十分な大きさ。機首の翼が出し難いのが難点
2+3. ロコモライザー
胴体が細いのでかなり歪な形状となってしまったロコモライザー。後ろから見るとまるでパースがついているようです
車体後部にはマイトウイングとガインを格納できるのですが、黒い部分がボールジョイント接続なので形状が安定しません
レッツ・マイトガイン
※余剰パーツを背中に張り付けるのが面倒なので見栄え重視版だけの紹介とします
胸のマークやら脛の装甲やらで物議を醸したマイトガインは、グレート合体を意識したのか随分と脚が太く造形されています。設定画に近いバランスと言えなくもないのですが
頭部アップ。見栄え用頭部は耳を大きなものに差し替えるだけ。顔面パーツは操縦席の開閉で2種、後頭部も2セット付属するのですがヘルメットが1セットしか付属しないため、ハッチオープンの頭部で合体用頭部を組み、ハッチ閉じの頭部で見栄え用を組むといった遊びもできません
幸いロコモライザー時はカバーパーツのおかげで頭がなくても見た目は大差ないので、頭部は見栄え用で組んで、ロコモライザー時は頭部を外してしまった方がいいでしょう
批判を受けて慌てて修正したと思しき胸のエンブレム。胸周りは金塗装されています
クランク関節の多様で可動範囲は広く取られているのですが、ミニプラの常で軸のクリアランスがめちゃくちゃなのでしっかり調整してから組まないとあっという間に白化して破損します(写真下参照)
可動範囲こそ広いものの、可動に際して関節の向きを気にしないといけないのでガシガシ動かすというわけにはいきません
動輪剣は鍔の開閉が再現されていますが、刀身は必殺モードの金色のみというちぐはぐさ
手首周りの関節が多いので両手持ちも出来るのですが、前述の通り調整が面倒なので片手は添えるだけの方が楽です
縦一文字斬りでちゃんと両手持ち出来るのは評価したい
以上。「マイトガインを愛する担当者がこだわり抜いて作りました!」と言わんばかりの公式ブログの宣伝文や写真の数々とは裏腹に、造形や付属品の数々から、マイトガインに何の思い入れもない担当者が動画サイトとwikiで聞きかじった知識で適当に作った感がにじみ出る残念な商品となっています(会社は慈善団体ではないので、それ自体は悪いことではないのですが)
惰性でブラックマイトガインと飛龍を注文したのを後悔しています
※2/21追記
本商品の中途半端な仕様の数々に対しては相当批判が多かったと見られ、見栄え用頭部と通常状態の動輪剣に関してはプレミアムバンダイ限定のカイザーキャリアセットで補完されることになりました。担当も可哀想に